
【防災月間】備蓄は自宅だけでは不十分?トランクルームで始める「分散備蓄」のすすめ
9月は「防災月間」ですね。
2025年9月6日と7日に、国内最大級の防災イベント「ぼうさいこくたい2025 in 新潟」が新潟市で行われ、愛子内親王殿下が新潟県へ初来県され話題となりました。
「新潟からオールジャパンで進める防災・減災」というテーマのもと、2004年の新潟県中越地震など、これまでの災害の経験と教訓を次世代に伝えることを重視したこのイベント。最新の防災グッズの展示や、災害時の炊き出し体験、地域のハザードマップを確認できるワークショップなど、参加者が体験を通じて防災知識を深めることができる工夫が凝らされていました。
多種多様なプログラムが用意されていた中でも、一番身近ですぐに始められることとしては、防災用品の備蓄があります。しかし、「備蓄品を置くスペースがない」「どこに何を置けばいいか分からない」といったお悩みをお聞きします。
そこで、皆様にお勧めしたいのが「分散備蓄」という考え方です。
備蓄の基本は「分散」にあり
「分散備蓄」とは、災害時の備蓄品を、自宅だけでなく、職場や車の中、そして「トランクルーム」など、複数の場所に分けて保管することです。
なぜ分散備蓄が重要なのでしょうか。

自宅の被災リスクに備える
大地震などで自宅が倒壊・損壊してしまった場合、自宅に備蓄していた食料や水、生活用品が使えなくなる可能性があります。こうした事態を想定し、万が一の際にも安全に備蓄品を確保できるよう、複数の場所に分けておくことが極めて重要です
物理的なスペースの確保
マンションやアパートにお住まいの場合、家族全員が数週間生活するための備蓄品を自宅にすべて保管するのは困難なケースが多いでしょう。トランクルームを利用することで、スペースの制約を気にすることなく、必要な量を十分に確保することができます。
ライフラインの停止に備える
災害時には電気、ガス、水道といったライフラインが寸断される可能性があります。ご自宅の近くにあるトランクルームに水を備蓄しておくことで、いざという時に生活用水を確保することができます。
※中には保存・保管に不向きな場所/ものがありますので、注意して取り扱いしましょう

トランクルームを活用した賢い備蓄方法
当社も加盟しております押入れ産業㈱でもトランクルームを防災備蓄に活用されるお客様が年々増えているようです。ここでは、お客様が実践されている備蓄のポイントをいくつかご紹介します。
1.「ローリングストック」の実践
トランクルームは長期保管に適していますが、備蓄品の賞味期限管理は必須です。賞味期限が近いものは自宅に持ち帰り、普段の食事で消費し、その分を新たに買い足すという「ローリングストック法」を実践することで、常に新鮮な備蓄品を保つことができます。
注意※多くのトランクルームでは食品の保管を原則禁止しています。しかし、近年、空調設備が完備された場所では、長期保存用の災害食の保管を許可しているケースもありますので、必ず確認をしてください
2.「カテゴリー分け」で探しやすく
備蓄品を食料、水、生活用品、衛生用品など、カテゴリーごとに分けて箱に収納し、それぞれに中身を記載したラベルを貼っておくことをお勧めします。緊急時でも慌てずに必要なものを取り出せるようになります。
3.「家族共有の防災セット」を
家族全員分の防災セットを一か所にまとめておけば、いざという時に「どこに何があるか分からない」という事態を防げます。災害後の数日間を乗り切るための「ベースキャンプ」のような役割を果たします。自宅やトランクルームなど、家族全員がその場所と中身を把握しておくことが重要です。
4.さらに「自分専用の防災セット」があれば万全!
自分専用の防災セットは、「非常持ち出し袋」とも呼ばれ、常に身の回りにおいておくことが大切です。これを準備することで、、最低限の命を守る行動や連絡手段を確保できます。
個人に特化した必需品の一例
- 貴重品: 運転免許証や健康保険証のコピー、現金(小銭も)、印鑑、筆記用具。
- 持病のある方: 薬、お薬手帳、常用している医療機器。
- コンタクト使用者: メガネ、予備のコンタクトレンズ。
- 乳幼児がいる場合: 粉ミルク、哺乳瓶、おむつ、おしり拭き。
- 女性: 生理用品、携帯用化粧品。
- ペット:情報カード、日頃から食べ慣れているフードやおやつ、ケージ、リード、トイレ用品
9月の防災月間を機に、皆様もご自身のライフスタイルに合った「分散備蓄」について、改めてご家族や職場で考えてみてはいかがでしょうか。私どもトランクルームは、皆様の「備える力」をサポートできればと考えております。どうぞお気軽にご相談ください。